株式の価値とは? 1.先代から承継する会社の価値

もし、あなたのお父様が会社を経営されていたとして、
あなたには相談したいことが少なくとも二つあるはずです。
ひとつは、会社を継ぐべきか。
もうひとつは、会社はどれくらいの価値があるのか。

これら二つの問いかけは、お互いに関連しています。
すなわち、会社の価値が高ければ、会社を継ぎたいと考え、
会社の価値が低ければ、会社を継ぎたいとは考え難いでしょう。

それでは、会社の価値とはどのように測定するのか
ここでは、金融的な考え方ではなく、
あくまでも未上場の中小企業について、
その価値測定の考え方をみていきたいと思います。

①会社の純資産価額
 純資産価額とは、会社の保有している資産と負債を時価により評価した純額です。
 例えば、会社に現預金5千万円と土地3千万円の資産と借入金2千万円を有していれば、純資産は、6千万円となります。

②会社の収益力
 会社の営業利益がプラスであれば、その会社は利益を生み出す力があることを意味します。将来においても引き続き利益を生み出すことができれば、その収益力は大きな資産となります。

③会社の信用
 会社が長年営業したことによる信用力や得意先との信頼関係などの無形資産も立派な資産です。

④工場設備
 製品を作るための工場は、新たに作るためには大きな投資を必要とします。老朽化していたとしても、その工場の生産力は立派な資産です。

⑤人財
 会社の従業員は、事業に精通しており、業務フローも確立していることでしょう。一から採用してここまで育てるのは大変な苦労です。人材も大きな資産です。

これらは、価値の一例ですが、コインに表と裏があるように、価値にも表と裏があります。
裏側からみるとこれらの資産は次のような債務になります。

①会社の純資産価額
 資産よりも負債の方が大きければ、いわゆる債務超過となり会社の価値はマイナスとなります。

②会社の収益力
 営業赤字であったり、主要顧客の喪失により将来の利益が見込めない場合は、人に例えれば出血している状態です。

③会社の信用
 製品やサービスの質が低下していたり、倒産などの信用不安があれば、マイナスの価値となります。

④工場設備
 工場の生産性が低くかったり、生産される製品にニーズがなければ、工場設備の廃棄が必要となり、廃棄コストなどマイナスの価値となります。

④人財
 従業員の士気が低い場合は、生産性も低くなりマイナスの価値となります。

会社の価値には、それぞれの項目において、プラスとマイナスの両面があるといえます。これらは流動的で、舵取りに応じて上に下に移ろいます。
その意味では、会社を引き継ぐ承継者の力量により会社の価値も移ろいます。ただし、承継者の力量も決して固定的な前提条件ではなく、大きく成長することもあれば、慢心により下方修正される場合もあるでしょう。

こうして考えてみると、会社の価値とは移ろいやすく、掴みどころがないものといえます。

不確実性の世の中で、「会社を継ぐべきか。」「会社はどれくらいの価値があるのか。」という相談を受けた場合、私の答えは、「私なら継ぎたいと思います」「私なら価値があると信じます」と答えることが多いように思います。それは、新規に起業することに比べれば、実績のある会社を継ぐほうが有利なケースが多いように感じるからです。

 

 

 

 

 

 

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